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当院では「再発リスクを下げた確実な治療」が良い治療だと考えています。

そのためには治療前にしっかりと診査診断を行い、生体に親和性のある材料を選択し、一人一人の患者様に適切な時間かけて丁寧に処置することが必要と考えます。 治療内容へのこだわりの一部をご紹介します。

治療型から予防型へ

治療型から予防型へ

歯に体力メーターがあるとします。

歯科医院では虫歯の部分を削って詰め物・被せ物にする治療がよく行われますが、そうした治療はあくまでも修復(穴を埋める)治療であり、歯の体力を回復するわけではありません。失った体力が元に戻ることはないのです。

従来の「悪くなった時にやり直せばいい」という方法では、再治療の度に歯の体力は削られ、最終的には体力ゼロ=抜歯に近づきます。

歯は治療を繰り返すたびに、抜歯へと近づいていきます。

負のループから抜け出すためには、まず根本的な虫歯と歯周病の発症進行リスクを徹底的に下げてから、必要な個所に修復治療を施すことが重要となります。

「とりあえず」「悪くなったら」という考えを是非一度ためらっていただければと思っております。

根管治療

根管治療

根管治療とは、歯の中にある神経に関する治療です。一般的に「神経を抜く治療」もこれに含まれます。

「再発のない根管治療」と聞くと、皆様は当たり前のように感じられるかもしれません。
しかし、日本における根管治療の再発率は60%近くになるともいわれています。裏を返せば、成功率は40%程度ということです。
一方、アメリカではInitial treatment(初めて神経を取る場合)の成功率は90%程度といわれています。

大きな違いは、根管内の菌を減少させるためのコンセプトです。術前の診査診断・ラバーダム防湿・マイクロスコープ・Ni-Tiファイル・効果的な薬剤の選択など、科学的根拠に基づいた戦略があります。

当院の副院長は、大阪の根管治療専門医関連病院で研鑽を積み、可能な限り治療の成功率を高めるための "世界標準の根管治療" を行っております。

診療風景

根管治療の回数は、奥歯の初回治療の場合概ね3~4回(2週間に1度程度のアポイント)。

再治療(他院を含む)の場合、根管の状況によって治療の複雑性が変わりますが、概ね4~5回かかります。

根管治療とは、虫歯で侵された歯を残すための最後の砦ともいえます。再発+再治療を繰り返すことにメリットは何一つありません。

再発を防ぎ、可能な限り治療の成功率を上げるためには、しっかりと時間を確保した丁寧な治療に加え、根管治療後の精密補綴物の選択をお奨めしています。

補綴治療

補綴治療

補綴治療(=被せ物、入れ歯など)は、正常な形を失った歯や歯の抜けた部位に対し、機能回復の目的で行われます。

「セラミックの方が金属よりも長持ちするの?」というご質問をいただくことがあります。

セラミックは確かに見た目は綺麗になりますが、金属に比べると破折(割れてしまう)リスクを伴います。

その点、金属の被せ物でも20年以上前に装着したものが、問題なく機能しているケースも多くありますが、経年劣化の一つとして変色や錆が起こります。


装着後、劣化のイメージ

材料の違いは、必ずしも長期間の機能性に直結するわけではなく、それぞれの特徴を理解したうえでの選択が重要です。

被せ物を口腔内で長期間機能させる為、「精密に適合し、他の歯に調和した1本の被せ物を丁寧に作り上げていくこと」は、非常に繊細な技術と時間が要求されます。一言でいうと、手間暇をかけた被せ物の方が長持ちする可能性は高いということです。

マウント

当院では、それらの条件を可能な限り達成できるように日々の研鑽、技工士との密な連携を重視しており、再発防止の観点から精密補綴を強くお勧めしております。


「保険と自費ってどう違うの?」「自費のほうが良いの?」というご質問を頂きます。

今回は、奥歯に金属の被せ物をした場合を例にご紹介します。

アメリカでは金属の被せ物が1本 約1400$(約16万円)、日本では金属の被せ物が約8千円(保険3割ご負担の場合)となっています。

「海外の治療は高いんだな」と思われるかもしれませんが、この金額の差はなぜ生まれるのでしょうか?

材料となる金属は、アメリカでは貴金属合金、日本では金銀パラジウム合金が使われる場合が多く、材料の違いも理由の一つになります。

ただ、重要なことは材料の違いよりも、1本の歯を作る為に必要な時間的コストについてです。

精密な被せ物を作るためには、「事前診査」「丁寧な形成」「精密な型取り」「技工士とのコミュニケーション」といった手間暇が欠かせませんが、その為に必要な材料や時間といったコストは日本の保険制度には含まれていません。

医療である以上「安いから質が低くてもいい」というわけにはいきません、手を抜けないからこそ、最適な材料や機器を選択し、じっくりと時間を掛けた説明や、丁寧な治療を行いたいと考えた場合、治療毎の費用が国によって決められている日本の保険制度では、どうしても限界があります。

こういった国家間の違いは、被せ物だけでなく、全ての処置において存在します。丁寧な良い治療をしようとすると、残念ながら日本の保険診療には限界があるというのが実際なのです。

我々は「虫歯や歯周病の再発リスク を極力抑え、お口の機能を長く維持さ せる」ことを目標にしています。

その為に、保険診療の限界を超えた 「我々自身が受けたいと思える治療」 をご提供したいと考え、当院では自費診療という選択肢をご用意しております。保険診療と比べると価格は安くはないかもしれませんが、「これなら高くはない」と実感していただけるよう日々努力しております。

【自費診療価格表 一部抜粋】

メニュー名価格(税込)
オーラルマネジメント
唾液検査(SMT)3,300円
プロフェッショナルクリーニング
(EMSエアフロー+フッ素コーティング)
11,000円
ホワイトニング
ホームホワイトニング
2週間スタートセット
25,000円
追加ホワイトニングジェル2本 3,000円
深部う蝕除去治療
1歯 16,500円
修復治療 部分修復
レジン充填1歯 11,000円
In(ジルコニア)1歯 44,000円
修復治療 Cr
前歯(ジルコニア/PFM 等)88,000円
臼歯(ジルコニア/Gold 等)66,000円
欠損補綴治療
Br(ジルコニアステイニング)99,000 × 本数
義歯設計により値段が変動しますので
ご相談ください。
オーラルマネジメント
唾液検査(SMT)
3,300円
プロフェッショナルクリーニング
(EMSエアフロー+フッ素コーティング)
11,000円
ホワイトニング
ホームホワイトニング
2週間スタートセット
25,000円
追加ホワイトニングジェル
2本 3,000円
深部う蝕除去治療
1歯 16,500円
修復治療 部分修復
レジン充填
1歯 11,000円
In(ジルコニア)
1歯 44,000円
修復治療 Cr
前歯(ジルコニア/PFM 等)
88,000円
臼歯(ジルコニア/Gold 等)
66,000円
欠損補綴治療
Br(ジルコニアステイニング)
99,000 × 本数
義歯
設計により値段が変動しますので
ご相談ください。

虫歯や歯周病の進行した歯を、「再び噛めるように」「長持ちするように」治療することは、実は非常に難しいことです。だからこそ、皆様に予防の重要性をご理解いただけるよう、当院では患者様との対話と説明の時間を大切にしております。

「悪くなった時に治療する」という負のループから抜け出し、「良い状態を長く維持する」ことの価値をお感じ頂ければ幸いです。

【予防の主役はあくまでも“患者様ご自身”】

【予防の主役はあくまでも“患者様ご自身”】

当院の予防診療のメインテーマは、「どうすれば患者様ご自身で口腔内を清潔に維持できるようになっていただけるか」です。

当院では、担当衛生士が患者様のリスク評価をし、個々に合ったセルフケア用品や方法のご提案、生涯健康な口腔機能を維持するためのお手伝いをさせていただきます。

歯科医院で専用の機械を使ったクリーニングを繰り返しても、基本となるのはあくまでも皆様の日々のセルフケアです。

少し計算をしてみましょう。

当院で歯周病の定期メンテナンスを行っている患者様を例にしますと、概ね3~4か月に1度、50分程度のご予約をいただきます。

1年365日のうち、歯科医院で専用クリーニングを行うのは1年で4日ということです。

一方のセルフケアを「1日2回、1回あたり5分」とすると、365日×2回×5分=3650分の時間をかけていただいています。

歯科医院でのクリーニングは50分×4回=200分ですので、比較すると圧倒的にセルフケアの時間の方が長いのです。

だからこそ、着実なセルフマネージメントを身に付けていただくのが最も効率的なのです。

【当院でのプロフェッショナルケア】

【当院でのプロフェッショナルケア】

主役は患者様ですが、もちろん医院でのフォロー体制にも専門家としてのこだわりがあります。

我々歯科医師も、セルフケアだけで100%の汚れを取り切ることは難しく、目に見えない部分にこびりついた汚れは少なからずあるものです。

そんな隠れた部分の汚染を、隈なくチェックし取り除くことが我々の仕事の一つです。

当院では、予防先進国スイス発 EMS社のエアフロープロフィラキシスマスターを導入し「効率的かつ歯を傷つけない、心地よいメンテナンス」をご提供しております。また最上位機器の性能を十分に引き出すため、外部講師を招へいしての院内研修やスタッフ相互の研修を行い、技術面でも高水準を保つようにしております。

皆様の口腔内の状態は専用カメラで画像保存し、患者様の治療経過を視覚的に確認していただける工夫や、お口の中の個々のリスクを踏まえたセルフケア方法のご提案を行っております。

虫歯と歯周病を予防し、健康な口腔機能を長持ちさせるため、当院の衛生士は専属サポーターとして皆さまをお待ちしております。

当院では、皆様に安心・安全の医療をご提供するため、

  • ① 使用器具滅菌の徹底
  • ② 業務用清浄機による空間清浄
  • ③ ウルトラファインバブルによる院内水回路の清浄化
  • を行っております。

    目に見えないことだからこそ、一層のこだわりを持って取り組んでおります。

    ≪滅菌室≫

    当院ではリニューアルに伴い、器具滅菌専用のスペースを院内に設けました。従来の滅菌器に加え“A₀3000 ウォッシャーディスインフェクター”と“ClassB オートクレーブ”を採用。さらに、それら最新の機器をフル活用するため、滅菌部門にスタッフが常駐できる環境を作りました。これにより、患者様一人一人に、高水準の滅菌が施された機器を個包装でご提供しております。

    A₀3000 ウォッシャーディスインフェクターとは

    ウォッシャーディスインフェクター(以下WD)とは、医療用器具洗浄器です。
    この度当院では、ドイツ Miele社のWDを採用いたしました。機械自体は食洗器のようなものですが、明確に違うのは対象とする汚れです。
    一般家庭向けの食洗器では、油汚れを落とすために60℃~80℃程度の温水を使用します。
    一方、歯科治療の際に注意すべき汚れは、感染源の一つでもある血液や唾液などのタンパク質です。タンパク質は60℃以上のお湯が触れると固まってしまいます。そのため、Miele WDでは、タンパク質の固まらない程度のお湯(55℃)と洗剤でまずはタンパク汚れを落とし、その後、90℃まで温度を上げ5分間高圧水流で器具を隅々まで洗浄します。
    国際規格においては、「血液で汚染された器具の洗浄にはA₀3000以上の性能」が求められています。
    A₀というのは、極めて簡単に言うと消毒の強さを表し、熱に強い肝炎ウイルスなども滅菌できる程度の強さがA₀3000です。
    Miele WDはこの基準をクリアしております。

    ClassB オートクレーブとは

    オートクレーブとは高圧蒸気滅菌器のことです。滅菌の名の通り、機器に付着した微生物をすべて完全に除去、あるいは殺滅します。
    このオートクレーブには分類があり、ClassB ClassS ClassNの3種類に分けられます。
    違いとしては、滅菌可能な物の範囲の広さで、ClassB>ClassS>ClassNの順で、より多くの種類の滅菌に対応することができます。
    「ミラーやピンセットなどの単純構造のもの」はClassNで対応可能ですが、「歯科で使うタービン(歯を削る器具)などの精密構造のものや、個包装したもの」はClassBでの滅菌が推奨されています。
    当院では、この度 ClassBオートクレーブ Lisaを導入しました。これにより、患者様毎に個包装した器具を使用することが可能となりました。

    その他にも当院では、ClassN滅菌器が2台、熱に弱い器具に使用するガス滅菌器、タービン類の全自動注油器、超音波洗浄機などを完備しております。

    また、機器の導入だけでなく、それらを最大限活用するため一連の滅菌業務をシステム化し、クリーニングスタッフが常駐することで、高水準で均質化された器具管理を行っております。


    ≪エアロシステム35M≫

    当院では、電気集塵式空気清浄装置 エアロシステム35Mを診療室内に3か所設置しております。毎分35m3の空気清浄能力を持つ、本格的な業務用空気清浄装置です。市販の置き型空気清浄機の7~10倍の空気清浄能力があります。

    具体的には、ウイルス・細菌・花粉・PM2.5なども素早く吸入し、機械内で高電圧により殺菌、正常化された空気を供給することで空間を清浄化しております。

    その他にも以下のような特徴があります。

    • 集塵効果が高い2段式電気集塵方式と高効率集塵ユニットによって、浮遊している粉塵や各種の汚染物質の98%以上をしっかりと吸着します。
    • 電気集塵方式によって、一般のフィルター方式では除去しにくい0.01ミクロンの小さな浮遊物質もキャッチします。電気集塵方式とは、高圧電気の作用で汚染物質に(+)電気を、集塵電極部に(-)の電気を帯びさせ、汚染物質を引き寄せるようにして吸着させる集塵方式のことです。
    • 電気集塵部でのコロナ放電によって発生するオゾンには、殺菌脱臭作用があります。

    ≪UFB Dual≫

    『UFB DUAL™』とは、特許技術により水道機器認証と飲用適水テストに合格している、ウルトラファインバブル水の生成ノズルです。シャワーヘッドや洗濯機を変えることなく、水道の配管に取り付けることで建物の水道を“まるごと”ウルトラファインバブル水に変えることができます。
    ウルトラファインバブルとは0.000001mmの極小の泡です。

    泡の表面がマイナスに帯電しているため、泡同士が触れることがなく、普通の泡に比べ長く水中に存在することができます。
    極小であるがゆえに、菌の作るバイオフィルム内にも入り込むことで汚れをはがし、再付着も防ぎます。

    従来歯科医院の配管清掃は薬剤などを流して、バイオフィルム除去を試みていました。もちろんそれらの方法でも、人体への安全性は確保されており有効な方法でしたが、このUFB Dualは余計なものを混ぜることなく、水中に極小の泡を作るだけですので、より安心だと考えています。現在全国でも多くの施設で導入が進んでいる製品で、医療機関の中でも特に清潔さが求められる人工透析施設でも導入されています。

【所在地】
〒649-6303 
和歌山市平岡217-1

【診療時間】

午前⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎
午後⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎
  • 月・火・水・金 9:00-12:30/14:30-18:00
    木・土     9:00〜12:30
    休診      日曜日・祝日・他

TEL.073-462-4182